農政・農協ニュース

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「世界農業遺産」認定のパンフできる

 (社)国際農林業協働協会は「世界重要農業遺産システム」というパンフレット(A4版・5頁)を発行した。

nous1109300901.jpg 国連の食糧農業機関(FAO)は2002年に「世界農業遺産」の認定制度を立ち上げ、今年6月には新潟県の佐渡と、石川県の能登を認定した。パンフはその内容を紹介した。
 農業遺産は、ユネスコの文化遺産や自然遺産に比べて目新しく余り知られていないため農業・環境の集会などで無料でパンフを配るなどして、活用していく。
 世界農業遺産は、環境を生かした伝統的農法や、生物多様性を守っている土地利用システムを世界に残す目的で創設され、主に途上国への支援策となっている。日本は先進国で初めて認定を受けた。
 すでに認定された遺産は中印、南米などに多い。
 佐渡はトキが棲める豊かな生態系を維持した里山や生物多様性を保全する農業の姿が認められた。
 能登は里山・里海に守られてきた持続的な農林水産業と、一体的に保存されてきた伝統的な農村文化の姿が評価された。

(2011.09.30)