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親兄弟からの米無償提供 苦しい家計支える姿浮き彫りに

 JC総研が実施した2011年度の「米の消費行動に関する調査結果」から、子育てなどで家計の苦しい30代から40代の主婦に対して親兄弟などが米を無償で提供している姿が浮かびあがった。

 今回が調査開始以来初めて1週間の米の食数が増え米回帰の兆しもみられるが、一方では子育て期の家庭などでは食費のやりくりに苦労している姿も浮かびあがった。
 調査では米の購入先を聞いているが上位3位合計で「親兄弟、親戚などからの無償提供」という回答は29.4%を占めた。そこでその内訳を調べたところ、30代主婦が24.0%、40代同が23.1%とあわせて半数を超えた。50代主婦も13.6%あった。 もっとも産地で親兄弟などが購入して送っているケースも含まれるため、無償の縁故米提供のようなケースばかりではないというが、この分析からJC総研の藤本恭展主任研究員は「家計の苦しい主婦に対して親兄弟が無償で米を提供している構図が浮かぶ。それだけ経済的に厳しい時代ということではないか」と話している。

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