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TPP問題「情報を提示してしっかり議論する必要」を強調 鹿野農相

 鹿野農相は10月4日の記者会見でTPP(環太平洋連携協定)の参加判断問題について「どういう交渉がなされているか不確か。しっかり情報を開示して議論すべき」など述べるとともに、「日にちを決めて議論するのはしっかり議論することになるのか」と11月のAPEC首脳会議までに参加判断をすることに否定的な考えを示した。

 鹿野農相は11月にハワイで開かれるAPEC首脳会議までに日本政府としてTPP参加判断をすべきとの意見があることについて「なぜ11月のAPECなのか。私には分かりません」と話したうえで「わが国にとって大変重要な課題であることを考えたとき、日にちを決めて議論をするのはしっかりとした議論になるのかと思う」と話した。
 また、政府部内にもTPP交渉にまず参加し日本に不利であれば離脱すればよい、との考え方があることについて「情報をとるために参加するというのはいかがなものか。きちっとメリット、デメリットをふまえて判断するのが望ましい。その判断には当然、情報が必要になる」と述べるとともに、「参加していろいろ問題があるからやめたということの影響を受け止めておく必要がある」「どういう場合に撤退するのかの議論がないまま、その時点で判断するというのは外交の姿勢として望ましいか、ということも大切な判断」と述べた。

(2011.10.05)