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給与振込指定口座の獲得増めざす  JAバンク

 農林中央金庫は11月17日、東京・品川で「JA信用事業担当者交流大会」を開いた。昨年に続き2回目の開催で、全国の農林中金やJAなどから230人が集まった。

農林中金の池上常務 農林中金の池上有介常務理事は冒頭のあいさつで、長引く経済不況や東日本大震災があり、また農業政策や農村社会にもさまざまな変革が求められている中で、「農業を含めた地方経済が今後どうなっていくか、そして私たち自身がどうしたいのかを考えるべきだ」と参加者に呼びかけた。
 また、来年平成24年が最終年となるJAバンク中期戦略の実践について、農業メインバンク機能の強化では「単に農業融資を伸ばすだけでなく、ヒアリングなどを徹底しニーズをしっかり把握する」こと、生活メインバンク機能の強化では「個人貯金、年金の獲得やJAカードの加入など、取引の複層化をめざす」ことがそれぞれ大事だとした。
全国から230人が集まり2日間にわたり開催 JAバンク企画推進部の矢島仁部長は情勢報告の中で24年度に強化する主な取り組み内容を紹介。年金に次ぐ流入財源である「給与振り込み」の口座指定が2年前から減少しているため、「来年から全県域で経営数値目標を設定し、特に新規が多い2〜5月は景品企画なども考えている」。また、個人貯金については、全体の約4分の1を占めるという「高齢の大口利用者」への重層訪問を心がけ、その子どもや孫への利用拡大を進めたいという考えを示した。
 交流会は2日間にわたる分科会やグループ討議があり、2日目には「ディズニー流・一流の人材を育てる法則」をテーマにJSパートナー(株)代表取締役の福島文二郎氏による講演があった。


(写真)
上:農林中金の池上常務
下:全国から230人が集まり2日間にわたり開催


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