外務省まとめでは「交渉分野」に触れず

◆「自分自身で判断」

　日米首脳会談で野田首相はＴＰＰに関して「東日本大震災があり慎重論も強かったが、日本を再生し豊かで安定したアジア太平洋の未来を切り拓くため自分自身が判断した」という。そのうえで、今後、交渉参加に向けて米国をはじめとする関係国との協議を進めたく「オバマ大統領の協力を得たい」と伝えた。　オバマ大統領からは日本の決定を歓迎するとともに、今後の協議のなかで日本側と協力していきたいとの発言があったとされている。　また、牛肉輸入問題でオバマ大統領は、この問題に進展が見られることを歓迎しつつ、科学に基づき解決されるべきとの立場の表明があった。これに対して野田首相は、ＢＳＥ対策全般の再評価を行うこととし「食品安全委員会への諮問の準備を開始した」ことを説明したとされている。

（関連記事）
・【コラム】 「正義派の農政論」ＴＰＰ反対の運動は、これからが本番だ （2011.11.14）

・野田首相、ＴＰＰ参加に向け「関係国と協議」を表明 （2011.11.13）