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被災農家が新天地でイチゴ栽培 JA伊達市でのその後...

 今年7月、市の提案で姉妹都市である宮城県亘理町のイチゴ農家を臨時職員として受け入れた北海道のJA伊達市。その後の経過を同JAの担当課に聞いた。

 宮城県亘理町から移住したイチゴ農家は6世帯8人。現在の主な仕事はイチゴハウスの建設で、メーカーの指導を受けながら作業に励んでいる。まもなく高設栽培に必要なパイプの設置作業に移る予定だ。
 当初ハウスは10月の完成予定だったが、天候や財政関係の影響で2カ月ほど遅れ、年内での完成をめざしているという。
 ハウスで栽培するイチゴ約8000本は、旧大滝村の研究栽培試験場での仮植えが終わり、ハウスの完成を待っている。ハウスへのイチゴ苗の移動、定植は来年になる見込みで、そこで収穫されるイチゴは一番早くて来年6月になるとしている。
 旧大滝村で作付けしたイチゴはすでに収穫を迎えたものもあり、支援に携わった人たちに配られたという。ハウス栽培となれば収穫量ははるかに多くなるため、年明けから販売先も検討していく予定にしている。小学校への提供を考えているほか、すでに地元の菓子屋から引き合いもあるという。まさにこれからが新天地でのイチゴ栽培の本番といえる。


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