農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

夏そばの収量高めた農家など表彰  日本蕎麦協会

 (社)日本蕎麦協会は平成23年度の優良なそば生産者・団体表彰の受賞者を2月15日決めた。

 今年は放射性セシウム不検出のそばを作っている福島県南会津町田部の(有)F.K.ファーム(羽田正代表)が集団の部で農水大臣賞に輝くなどの特徴がある。
 同社は地元の建設業者が中心となって農業生産法人を設立し、耕作放棄地を借り受けてそばの生産を拡大。機械施設を有効に活用し、新しい栽培技術を導入して湿害対策を工夫するなどした。
 獣害が多いため電気牧柵・ネットをほ場周辺に自社で設置した。
 福島原発による放射性物質については分析の結果、そばについて不検出だった。
 またインターネットで製品を販売。さらに直売所ではそば屋も営業し、地元雇用に貢献している。
 農家の部では群馬県渋川市赤城町長井小川田の高井眞佐実さんが農水大臣賞に輝いた。
 以前は東京でそば屋を経営していた。就農後は実需者の視点に立った生産と品質管理を実施。湿害と雑草対策により、秋そばよりも低い夏そばの収量を同等に高め、そばの二期作により、専作経営を確立した。夏そばの作付面積は38ha、秋そばは42ha。品種は「常陸秋そば」と「キタワセソバ」。
 他に農水省生産局長賞、JA全中会長賞など。表彰式は3月15日13時から東京・一ツ橋2の日本教育会館で。

(2012.02.17)