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29(肉)の日に掛けて国産牛肉のおいしさをPR 群馬県のAコープ安中店

 JA全農は原発事故以降顕著に続く牛肉消費の落ち込みや価格の低迷から畜産農家を応援しようと、牛肉消費の促進を目的に「実感!国産牛肉のうまさ」キャンペーンを2月下旬から全国展開している。
 29(肉)の日の2月29日、群馬県のAコープ安中店でも消費拡大キャンペーンを実施した。

29(肉)の日に掛けて国産牛肉のおいしさをPR 精肉コーナーには地元「上州牛」と上州牛を使った焼肉の試食コーナーを設けて、国産牛のおいしさをPRした。
 まれに見る大雪となったこの日は普段より来店客は少なかったものの、試食を勧められると「おいしい」と牛肉のパックを手に取る客が多くみられた。
 週に2〜3回来店するという主婦(75)は「試食をしておいしかったので急遽買うことにしました」「東京から孫が来るので牛丼にしようと思います」と手を伸ばした。また、夕食の食材を買いに来ていた60代の主婦は「今晩のメニューを迷っていたけどやわらかくておいしかったのですき焼きに決めました」と売り場を後にした。「こういう機会があると手を伸ばしてみようと思いますね」と多くの家庭でこの日の夕食メニューに牛肉が一役買ったようだ。
 加部晃畜産主任は「今はもうお客さんから安全性への不安の声は聞かれなくなりましたが、この機会にもっと手を伸ばしてもらいたいです。こういった大々的なキャンペーンを頻繁にしてほしいです」と述べた。高橋光店長も「長い目でみてお客さんに繰り返しPRしていくことが消費拡大には大事だと思います」「メディアを使ったPRなどでもおいしさを伝えてもらいたいです」と話した。

◆約530店舗で展開

Aコープ安中店で行われた国産牛肉PRキャンペーン 牛肉市場の状況は東日本大震災以降消費が冷え込み、昨年6月の売上げは前年同期の4割減にまで落ち込んだ。需要が高まる12月も販売数量が伸びず、いまだ相場の低迷は続く。
 また、昨年7月に発生した牛肉のセシウム問題を境に、市場での牛肉の卸売り価格は下落。飼料価格の上昇とあわせて畜産農家の経営を圧迫している。
 こういった厳しい局面から国内の畜産業を守るため、JA全農では国産牛肉販促キャンペーンとして全国の主なAコープ店舗(263店舗)と生協(約269店舗)で販促ツールを利用した売り場での試食販売を実施している。
 またAコープ店舗の一部では対象商品購入者のなかから抽選で500名に「黒毛和牛スライス」が当たるプレゼント企画を実施している。プレゼントキャンペーンの応募締切は3月7日(JAおきなわAコープのみ13日締切)。

 国産牛肉販促キャンペーン参加店舗(括弧内は参加店舗数)は以下の通り。

▽(株)エーコープ関東(首都圏)(19)▽各地域の生活協同組合(約250)

【※以下店舗はプレゼント企画も実施】
▽(株)Aコープ北東北(9)▽(株)エーコープ宮城(2)▽(株)エーコープ庄内(15)▽(株)エーコープ関東(北関東)(15)▽全農長野県本部A・コープ事業部(31)▽(株)JAライフ富山(5)▽(株)ジャコム石川(23)▽三重農協食品(株)(4)▽(株)エーコープ京都(4)▽(株)エーコープ近畿(24)▽(株)Aコープ西日本(74)▽(株)Aコープ九州(10)▽(株)Aコープ佐賀(14))▽(株)エーコープみやざき(26))▽(株)JAおきなわAコープ(7)

 

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