農政・農協ニュース

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佐藤弘明さん(JAにいがた南蒲)ら5人が優秀賞 JAグループ農産物鑑定会

 JA全農と全国JA農産物検査協議会は3月9日、千葉・美浜区のJA共済幕張研修センターで第9回JAグループ全国農産物鑑定会を開いた。これはJAの農産物検査員の鑑定技術向上と交流をねらい毎年開いているもの。今年も全国各地の鑑定会で優秀な成績を収めた76人が集まり、その技術を競った。

受賞者5人と主催者など コメの等級検査は平成18年に完全民営化した。現在、全国でJAグループ、卸・小売業者、生産者など合計1万5162人の検査員が登録されているが(23年3月末現在)、その8割以上はJAグループだ。JAグループには、より公正・健全で信頼性の高い検査と、それを担う検査員の育成などが求められている。
 JA全農米穀部事業対策課の栗原竜也課長は「国による検査技術指導が大幅に減らされている中、JAの検査の信頼性を高めることが大事」だと述べ、全国瑞穂食糧検査協会の穴井貞義常務も講評で、「JAの検査の信頼を損なわないためにも、日常の訓練の場を設け、検査技術向上に励んでほしい」と呼びかけた。
 成績上位に贈られる優秀賞は、佐藤弘明さん(JAにいがた南蒲南蒲北営農センター米穀課)、深田雅弘さん(JA京都野田川支店生産課係長)、上種正博さん(JAさが東部地区田代支所営農指導係長)、近藤徹さん(JA南彩春日部営農経済センター主任)、武藤常雄さん(JA会津いいで営農部西部営農課長)、の5人が受賞した。
 最高点をとった佐藤さんは、「検査員になって7年。この賞をもらうことは一つの目標だった。感無量です」と喜びを語った。また、福島代表として武藤さんは「会津では放射性物質は検出されていないが、風評被害はある。福島の状況はとても厳しいが、これからもがんばりたい」と決意を述べた。

(写真)
受賞者5人と主催者など

(2012.03.13)