農政・農協ニュース

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地元食材で「復興 空弁」限定販売へ 農漁業者らが協働して  仙台空港

 宮城県の仙台名取・岩沼食堂協議会(代表=伊藤克彦仙台空港ビル社長)は復興への感謝の思いをこめた「復興空弁」を3月25日に限定発売する。

 同協議会は東日本大震災で被災した農漁業者と協働で地元の農水産物を使った弁当の開発を目指し、25日には、いち早く完全復旧した仙台空港で「復興空弁」を限定販売する。
 名取・岩沼地区は約2300の農家がカーネーションなどの花、チンゲン菜、セリ、雪菜などを作っていたが、大震災で壊滅的な被害を受け、その後も排水不良地域の拡大、塩害、がれきなど多くの課題を抱え、作付再開のめどが立った農地は名取地区で震災前の半数程度、岩沼地区では半数に満たないとされている。 また漁業では漁協組合員が震災前の約60人から半減するなど、全体として再開ビジョンは立ちづらい。
 このような中、地元の食材による弁当を開発する「協議会」プロジェクトが2月中旬にスタート。水産加工業者や農漁業者などからなるメンバーが同空港の新名物づくりを目指している。
 21日は仙台空港で、復興支援への感謝の思いをこめて「復興空弁」の発表会や試食会を催す。

(2012.03.14)