農政・農協ニュース

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新顔379人が参加  JAグループの新規採用職員研修会

 JAグループは4月2日、都内で新規採用職員研修会を開き、11団体から379人の新入職員が参加した。

訓話を述べる萬歳会長 研修会で訓話を述べたJA全中の萬歳章会長はTPP問題や国際協同組合年を話題に挙げながら、「国の基盤は農業であり、みなさんの職場はその(仕事を営む)組合員のための組織。競争社会といわれるなかで“勝てばいい”ということではない。お互いを尊重しながらお互い努力していくことが協同組合の職員にとって必要なこと」だと強調し「まずは職場環境に慣れて馴染んでみなさんの持っている力を発揮してほしい」と期待した。
 その後JA新ふくしまの吾妻雄二組合長が講義し、「なぜ自分がJAに入ろうと思ったのか、その目的意識を持つことが大事。そうすることで自然と問題意識も湧く」、「自分の給料はどこからきているのか。その源は組合員と利用者であり、組合員あっての給料。1円でももらったらプロ。プロである以上、言い訳はしないこと」、「今何をしなければいけないか目の前の自分を見る『顕微鏡』、今の自分の置かれている立場を見る『双眼鏡』、長いスパンでものを見る『望遠鏡』、この3つの鏡をバランスよくもつこと」などとこれからの社会人生活に向けてのアドバイスを贈った。
JA綱領を唱和する新入職員 また作家の童門冬二氏が記念講演し、今後組織で仕事をしていくなかで「おかゆにならず握り飯の米粒になってほしい」として、一粒一粒が主張する米粒のように自分で何かをやっていこうという精神を忘れず自分を持ち続けることが大事だとして、そのためには広い視野に立った「グローカリズム」の考え方が必要などと述べた。

(写真)
上:訓話を述べる萬歳会長
下:JA綱領を唱和する新入職員

(2012.04.03)