農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

「幽学や尊徳」に学ぶ 全中の協同組合年研修

 JA全中は平成24年度の「協同組合調査・研究(国内)」を5月17〜18日実施する。

 研修地は、千葉県旭市内の大原幽学記念館と神奈川県小田原市内の報徳博物館と尊徳記念館など。国際協同組合年の取り組みの一環として行う。協同組合人との交流学習を深めることも目的とする。 参加対象は協同組合の役員と職員。参加申込みは4月27日まで。参加希望者は研修会システムで登録する。参加費3万5000円。
 我が国で初めて「協同組合」を組織したのは幽学だ。江戸末期の天保9年(1838年)のこと。ロッチデール公正先駆者組合に先立つこと6年であり、世界で最初の協同組合ということになる。
 幽学は先祖株組合を組織し、子どもの教育に当たり、家や農地の交換をし、耕地整理をした。国立歴史博物館の高橋敏・名誉教授の講義を聞き、事績の跡を見ながら、現代のJA改革のヒントを見つけたいとの趣旨だ。
 また二宮尊徳は小田原の人だが、後年、栃木、福島などで荒廃した農村の復興に取り組んだ。報徳博物館では斎藤館長代理から「尊徳に学ぶ協同の精神」の講義を聞く。
 一方、生誕の地には「尊徳記念館」があり、生家が保存され、わかりやすくその生涯をたどることができる。
 日程は5月17日11時JR東京駅集合、バスで千葉へ向かい、木更津に一泊。翌日小田原を回って14時半現地解散の予定。

(2012.04.19)