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注目のLPガス「災害対応バルク貯槽・供給ユニット」で非常時を乗り切る  矢崎総業

 東日本大震災から1年余りが経過したが、電気も水道も都市ガスもすべて途絶した被災地の状況は、忘れられるものではない。こうした非常事態に威力を発揮するのが矢崎の「災害対応バルク貯槽・供給ユニット」だ。

 内閣府では、首都圏直下型の巨大地震が起きた場合、ライフラインの修復には2週間から2ヵ月近くかかる(電力で14日、上下水道で30日、都市ガスで55日)と試算している。
 バルク貯槽とは、LPガスをバルクローリー車で直接供給する大型ガス容器のこと。バルク貯槽は、集合住宅用や業務用に広く使われているが、同社が提案するのはLPガスによる災害対応システムだ。
 「災害対応バルク貯槽」は、激しい揺れでも転倒しないよう、頑丈な鉄製ベース上に固定されており、災害時には外部の元栓からホースでガスを取り出せる。
 さらに災害時に威力を発揮するのが、3種類のオプションユニットだ。調理器具や暖房器具を揃えた「燃焼機ユニット」には浄水器もセットされており、温かい食事を提供できる。給湯器や電動ポンプなどをまとめた「給湯ユニット」は、洗い物用や簡易シャワーとしても利用できる。ガス発電機と照明器具などをセットにした「発電・照明ユニット」は、照明をはじめTVやラジオ、パソコンを蘇らせ、携帯電話の充電もできる。
 タイプは300kg、500kg、1tの3つで、「災害対応バルク貯槽・供給ユニット」の場合、1tタイプのバルク貯槽に500kg程度のLPガスが残っていると、約100人が1週間、料理や入浴、暖房用としてLPガスを使うことができる。災害対応用として、公共施設や防災拠点には必須の設備だろう。
 本件に関する問い合わせは、矢崎総業(株)ガス企画部(TEL053-925-4511)まで。

(2012.05.15)