農政・農協ニュース

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「多様な農業」と農業生産の増大を宣言 APEC食料安保大臣会合

 5月末にロシアのタタールスタン共和国カザンで行われた第2回APEC食料安全保障担当大臣会合では農業生産の増大と生産性の向上などを盛り込んだ「カザン宣言」を採択した。

 第1回会合は22年10月に新潟で開催された。その際、採択された「新潟宣言」では、各国が食料増産に取り組むことなどに合意した。今回もこの新潟宣言に引き続き取り組むことを再確認した。
 会合には21のAPEC(アジア太平洋経済協力)参加国の食料安保担当大臣が出席した。日本から鹿野農相(当時)が出席した。
 カザン宣言では「持続可能な農業生産の拡大はAPEC地域の食料安保のため不可欠」であることに合意。
 農業生産の増大と生産性の向上が必要だとし、「農業の正の外部性を考慮」という表現で多面的機能にも言及した。また、「個々の地域にとって最適な方法」で農業生産をすることも盛り込み、日本が主張している「多様な農業」にも合意した。 そのほか気候変動への対応、女性農業者の重要性にも触れている。 一方、貿易問題では食料の禁輸・輸出制限が「食料価格の乱高下を生じる」ことも盛り込み、G20の枠組みで「食料価格の乱高下と農業に関する行動計画」が策定されることを「歓迎する」とした。 そのほか▽食品の安全性と品質の向上、▽社会的弱者の食料アクセスの改善なども盛り込まれている。

(2012.06.08)