農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

農産物価格指数、前年より3.2%低下 農水省

 農林水産省は7月10日、平成23年の農産物価指数を公表した。これは平成17年を基準(100)とするもので、23年の農産物価格指数は98.6と前年より3.2%低下した。

 米は88.5で前年比5.8%低下した。22年産米が需給緩和によって価格が低下したことが要因。
 野菜は107.6。前年比6.4%の低下。9月の台風等の影響で一時的な価格上昇があったが、22年の記録的猛暑のよる高値にくらべ相対的に低下した。
 花きは91.2。前年比7.4%低下。東日本大震災に影響による需要減などで価格が低下した。
 畜産物は101.8。前年比2.0%の上昇。22年の猛暑や口蹄疫の影響による種付け遅れなどで生乳の生産量や肉豚の出荷量が減少し、価格が上昇した。
 農産物価格が全体として低下する一方で、23年の農業生産資材価格指数は112.4となり、前年比で2.3%上昇した。
 肥料は131.4。前年比0.8%の低下。原材料の輸入価格の低下等から複合肥料の価格が低下したことが要因。 飼料は124.2。前年にくらべ7.3%上昇した。トウモロコシの国際相場の高騰で配合飼料価格が上昇したことが要因。
 光熱動力は125.5。前年比10.9%の上昇。原油価格が上昇したことによる。

(2012.07.11)