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薬剤抵抗性リスクをどう抑えるか  日植防がシンポ(9月12日)

 (一社)日本植物防疫協会は9月12日にシンポジウムを開く。テーマは「薬剤抵抗性対策の課題と対応」。各試験場、JAグループ、農薬メーカーなどの取り組みについての発表と関係者を交えたパネルディスカッションを行う。

 病害虫の防除で同じ農薬を使い続けると、害虫はその農薬への抵抗性を持つようになり、次第に効果が薄くなっていく。生産現場では安定した防除効果を確保し持続的な防除体系をつくるため、また、メーカー側では新たな薬剤の開発費用などを軽減させるため、こうした害虫の薬剤抵抗性対策は大きな課題だ。
 今シンポジウムでは、各県やJAグループ、メーカーの取り組みを発表し、関係者が連携して取り組む課題について考える。
 9月12日の10時から、東京・千代田区の日本教育会館「一ツ橋ホール」で。参加費は無料、定員は800人。問い合わせは日本植物防疫協会(TEL:03-5980-2181)まで。

【プログラム】 (敬称略)
10:00 開会
10:10 「薬剤抵抗性対策の現状と今後の対策」黒谷博史(農林水産省植物防疫課)
10:50 「北海道における薬剤抵抗性マネジメント」清水基滋(北海道中央農業試験場)
11:20 「岡山県における薬剤抵抗性マネジメント」井上幸次(岡山県農林水産総合センター)
―休憩―
13:00 「宮崎県における薬剤抵抗性マネジメント」松浦明(宮崎県総合農業試験場)
13:30 「JAグループの取組み」天野徹夫(JA全農肥料農薬部)
14:00 「IRAC取組みの現状」白石慎(デュポン(株))
14:40 FRAC取組みの現状田辺憲太郎(日本曹達(株))
15:30 パネルディスカッション


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