農政・農協ニュース

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【現場で役立つ農薬の基礎知識】第15回 水稲仕上げ防除

 立秋が過ぎ、穂も出揃う頃になると水稲栽培もいよいよ仕上げの時期になる。水稲栽培の後半に発生する病害虫の被害は、米の品質に大きく影響するので、品質向上のためにも確実に防除を行う必要がある。病害虫の発生様相は、地域や年次によって毎年異なるので、指導機関の発生予察情報などは必ずチェックし、指導に従った早め早めの対策が重要である。以下、この時期、特に注意したい病害虫の対策について取材した。

品質向上のため確実な防除を


◆品質・収量に大きな影響与える「穂いもち」

穂いもちには早めの防除が必要 いもち病は、苗から穂まで水稲の生育期間を通じて発生し、もっとも怖い病害であることはいうまでもない。特にこの時期に発生する穂いもちは、品質や収量に大きな影響を与える。穂いもちとは、稲穂に発生するいもち病の総称で、籾いもち、穂首いもち、枝梗いもちなどと発生部位で呼び分けられている。穂いもちは、葉いもちが多く発生した場合や、出穂時期に感染好適日(高湿度、長雨)が長く続いたような場合に発生が多くなるので、そのような年には、早めの防除が必要である。
 穂いもち防除は、無人ヘリコプターによる防除や本田散布剤(粒剤、粉剤、微粒剤F、フロアブル、ジャンボ)などで行うが、近年は長期持続型の箱施用剤の普及により、発生が少ない場合や地域によっては、箱施用1回で穂いもちまで防除できる場合がある。
 しかし、多くの地域では、箱処理1回処理では防除の持続効果が足りず、穂いもち防除が必要になる場合も多いので、防除の省略を検討する場合は、複数年間は試してみてから判断願いたい。


(写真)
穂いもちには早めの防除が必要

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(2012.08.17)