農政・農協ニュース

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大学生が国産農畜産物をアピール ジャパンフードフェスタ2012  JA全農も支援

 11月3日、4日に東京・丸の内などで開催された「ジャパンフードフェスタ2012」では日本の農業と食の大切さを発信する大学生らの姿が注目された。そのひとつ「日本のお肉・卵エリア」では2台のキッチンカーで学生たちが考えた料理を調理して販売。食材等の提供をJA全農が行った。参加した学生たちは日頃から農業体験や農村ボランティアなどの活動をしているサークルに所属している。彼らの声を聞いた。

長蛇の列がずらり。大人気だった学生レストラン 今回のイベントを運営したのが「田畑と森と海でつながる学生団体『いろり』」。この9月に今回の「食と農林漁業の祭典」の大学生企画を実施するために、各地の大学の農業系サークルを中心に結成された。活動のひとつが「日本のお肉、卵の魅力を発信するメニュー開発」。当日はこれをワンプレートで提供。1食500円で、集まったお金は東日本大震災の復興のために寄附されることになっている。

          国産のお肉のチカラ cafe風プレート  国産のお肉のチカラde元気をチャージ!プレート

(写真)
上:長蛇の列がずらり。大人気だった学生レストラン
下:学生が考案した「国産のお肉のチカラcafe風プレート」(左)、
「国産のお肉のチカラde元気をチャージ!プレート」(右)


参加した学生たちとサークル
○県立広島大学/Farmar's Hands
部長・島津佑一郎さん(生命環境学部1年)
当舎洋樹さん(同1年)

左から当舎さん、島津さん 部員は30人で農作業や村の祭りの手伝いなどをしている団体です。 農業のことは詳しくありませんが、野菜の苗の定植などを手伝い、農作業の後は達成感があります。作業をしながら少しずつ農業を知りたいと思っています。 将来は最終的には農業に関われたといいなと思っています。

(写真)左から当舎さん、島津さん

学生人材バンク
山野紘実さん(農学部1年)

山野紘実さん 学生人材バンクは学生を鳥取県内の農村に派遣して一緒に農作業をしたり、イベントの手伝いをしたりして農村を元気にしようという活動をしています。会員は30人ほどで、将来的には集落に学生が住めるように空き屋を提供してもらうような活動も考えています。
 出身は大阪ですが、日本の自給率が下がっていることを高校の授業でも聞いていたし、昨年はTPPのこともかなり問題になっていましたから、自分がこういう問題でできることがあれば何かしたいと思って農学部を選びました。
 都会育ちなのでこのサークルの活動で農村を訪ねたとき、田舎の風景にこれが原風景なんだとすごく感動しました。

○山形大学/わかもの農援隊庄内チーム
イ・ジュヒさん(農学部4年)

イ・ジュヒさん 韓国の高校を卒業して山形大に入学しました。本当に自然の美しいところだと思っています。
 学生団体、わかもの農援隊庄内チームの代表をやっています。日本の農業を元気にする、をモットーに、農家のつくる農産物をもっと広く知ってもらう活動などを行っていて、こういうイベントにも積極的に参加しています。
 卒業後は地域活性化に関わる仕事につきたいと思っています。

○日本女子大学
茂木美登里さん(人間社会学部2年)

茂木美登里さん 授業で学生が考えたレシピで国産農産物を応援するイベントがあると聞いて当日ボランティアとして参加しました。農業には関心があるのでこれをきっかけに農業関係の学生団体の活動にかかわっていけたら、と思っています。

○東京大学:日本の農業に一生を賭ける! 学生委員会(SOLA)
中司章洋さん(経済学部4年)

中司章洋さん SOLA(Spend Our Lifetimes for Agriculture)は2006年に東大の経済学部と農学部の学生で当時、東大に農業サークルがなかったので、東大から農業のことを考える学生団体をつくろうと結成しました。今、自分たちが行動するがコンセプト。どうしても議論ばかりになってしまいがちですが、やはり大学生は行動を起こしてなんぼだろ、ということで主体的に行動する団体をめざしています。
nous1211060508.jpg 東京農大や東京家政大にも呼びかけて農と食のどちらにも関わっていこうと考えています。
 日本の経済のことを考えるなかで弱い産業を何とかしていかなくてはいけないと思うようになって、日本のなかではそれが農業だろう、と。ただ、農業はいちばん伸びる余地があるのではないかと思い、このサークルに関わるようになりました。
 農業体験で地方の農家の方々からも話を聞いてきましたが、若い農家の方々には勢いがあると思っています。企業に就職が決まっていますが、希望としては食料に関わる部門です。

(写真)
上:中司さん
下:キッチンカーで調理する学生たち

○東京家政大学
野中木乃実さん(短期大学部栄養科2年)

野中木乃実さん 将来は老若男女を幸せにする食品開発をしたいと思っていて、今回は知識を得ることにもなるので参加しました。私が考えたメニューは国産豚肉を使ったベジロールと卵をたっぷり使った和風キッシュ、みそプリンタルト、肉じゃがチーズフォンデュ、BUONOな彩肉いなりの5つです。
 出身は山梨県で実家にいるときは地域の農家さんがつくったものを食べるのが当たり前で安心でした。東京ではそれがなかなかできませんが、逆にありがたみを感じますね。
 大学では有志が参加して古代米を復活させる「白藤プロジェクト」でも活動し、長岡市の農家へ田植えや稲刈りのときにお手伝いに行っています。それから東京・新木場の夢の島での学生農園にも参加しています。先日はラディッシュを収穫しました。とてもおいしかったです。
「白藤プロジェクト」のみなさん 今日は、私たちがつくった「500円プレート」においしいと声をかけてももらいこの企画にがんばった甲斐があったなとしみじみ感じています。

 

 

 

                                                     会場で配布されたアイデアレシピ集  会場で配布されたアイデアレシピ集

(写真)
上:野中さん
中:「白藤プロジェクト」のみなさん
下:会場で配布されたアイデアレシピ集


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