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マーガリンなどの需要伸びる見込み

 (株)富士経済は調味料など業務加工用食品市場の調査結果をまとめ、8月7日発表した。

 調味料では調理の手間の簡略化を進めるユーザーの需要で加工度の高い専用調味料が伸びた。一方、こだわりと高付加価値をアピールする業態では本格志向から高単価の基礎調味料を使用する傾向を見せ、二極化している。
 注目市場のマーガリン・ファットスプレッドはバターと比べた割安感で着実に需要を伸ばし、08年もバター不足から前年比4.5%増の908億円が見込まれる。ただ原料高が参入各社の収益を圧迫している。
 ドレッシング類(応用調味料)市場はサラダメニューの浸透と増加で拡大。料飲店では居酒屋も含めボリュームのあるサラダが人気でドレッシング使用も増えた。最近ではサラダ以外の料理の下味としても使用され、07年の市場は前年比1.9%増の372億円。
 スープ類(専用調味料)はトップシェアの味の素が粉末をパンや豆腐に「練り込む」といった風味付けとしての用途提案で需要を創出している。また冷凍スープを採用する業態が拡がっていることから08年の市場は前年比2.6%増の159億円が見込まれる。

(2008.08.11)