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外食店の売上げ減少 消費者の節約志向響

 08年の外食産業売上高は既存店ベースで前年比0.8%減となり、3年ぶりにマイナスに転じたと日本フードサービス協会が1月26日、市場動向調査結果を発表した。景気後退による家計の冷え込みが主因。

 消費者の節約志向から業態別のばらつきがあり、ハンバーガーチェーンなど低価格のファストフードが前年比1.3%増で4年連続のプラス。喫茶も堅調。
 ほかはファミリーレストランやディナーレストランが低迷。ガソリン代の高騰などから郊外店舗の多い業態の売上げが伸び悩んだ。パブ・居酒屋は横ばい。
 全体として客数は1.3%マイナス。客単価は0.5%プラスだった。
 新規店を含めた全店ベースの売上げは前年をわずかに上回り、客数と客単価も微増だった。
 店舗数は0.1%増と前年並みとなっている。
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 同時に発表した昨年12月度の調査結果では客数が前年同月比1.1%のマイナスとなったのを、客単価が1.4%伸びて、売上高は0.3%増とほぼ前年並みを堅持した。
 業態別では、前月と同じく客単価が比較的低いファストフード業態が全体を牽引している。店舗数はほぼ横ばい傾向が続く。

(2009.02.04)