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2年連続で縮小見込み 富士経済が09年の外食市場を調査

 09年の外食市場は前年比1・1%減の32兆7393億円となり、2年連続で縮小するだろうとの見込みを富士経済が10月8日発表した。

 08年は前年比0・8%減となった。ガソリン高による郊外店の不振や食材高などから値上げを強いられて苦戦した業態が多く、秋以降は不況が外食離れに追討ちをかけた。
 ただファストフードは低価格の業態が多く消費者の節約志向に支持されて前年比3・1%増となった。中でもラーメンやギョーザの一部チェーンでは居酒屋の代替としてアルコール需要を獲得した。
 またテイクアウトではコンビニと量販店のデリカが伸びた。
 09年の市場もファストフードとテイクアウトだけがプラスとなるが、伸び率は前年より若干低くなる見通し。
 一方、ファミリーレストランは引き続き不振店の大量閉鎖をしており、09年の縮小幅は大きくなる見通し。
 次いで飲料店も不況のダメージから脱却できずに縮小幅は前年より大きくなる見込み。
 09年の売上げが前年比プラスと見込まれる市場は全体の4割弱。うち伸び率上位のベスト5は(1)宅配釜めし店(2)「サンドイッチ店(3)クイックパスタ(4)牛丼店(5)たこ焼き・お好み焼き類店。
 富士経済は5〜7月にかけ上下巻に分けて各市場別の調査結果を発表したが、今回は総括編として合計の129市場を総合分析した。

(2009.10.13)