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不況の波は食卓に 食の経済性志向強まる

 日本政策金融公庫は今年度2回めとなる消費者動向調査を行い、消費者の食に対する節約意識は一段と高まった―と2月9日、発表した。

 調査は1月上旬、全国2000人を対象に行った。
 食の志向を調査したところ、「経済性」を重視する人が昨年7月の35.1%から43.2%に上昇。また節約のために内食が増えていることも明らかとなり、「手作り志向」も昨年7月の33.7%から39.5%に上昇した。一方「簡便化」や「安全」、「国産」志向は低下し、安全性より安さを求める傾向にあることがわかった。
 国産品ついての調査では「価格が高い」というイメージが強く、買い物時に国産品にこだわる人の数は弱まっている傾向にある。
 米の価格についての調査では、価格が1割下がった場合の消費量は15.6%増えるという結果となり、価格の下落と消費量の増加は比例している。
 PB商品についての調査では、購入量は増加しており「PB商品が目的で店舗を選ぶ」という人は5割以上いることがわかった。また暮らし向きが良くなってもPB商品の購入をやめないという回答が多いことから、今後もPB商品の勢いは衰えないと見る。

 

年代別に見る現在の食への志向

 
(表)年代別に見る現在の食への志向

(2010.02.12)