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ピーク時の四割に 水田小作料が下落  全国農業会議所が調査

 水田小作料が14年連続で下落したとの平成20年調査結果を全国農業会議所が3月26日発表した。

 全国の実納小作料は10a当たり1万4107円で前年に比べ約5%下落した。これをピークだった昭和60年の3万4655円と比べると約60%の下落となった。
 要因は(1)米価の低迷による土地純利益の減少(2)農地の「受け手」となる担い手の不足で借り手市場となってきた(3)大幅な転作にともなう営農意欲の減退などが影響していると考えられるーとした。
 10ブロック別では北信、中国、四国、九州で大幅な下落となったほか、北海道、東北、近畿、九州で「かなりの下落」となった。
 東北のコメどころででは他地区より高い水準となっており、都道府県別では1位が新潟で約2万3000円強、次いで大阪、茨城の順。
 粗収益に対する実納小作料の割合は全国で14・2%となっており、19年と比べ0・4ポイント増加。東北での割合が全体的に高水準で1位は宮城の22%。次いで茨城、山形。
 標準小作料(19年度改定)との比較をブロック別(農水省区分)に見ると、東北、関東、北陸、東山、近畿、中国で実納が標準を上回っている。なお標準小作料は21年末の農地法等改正で廃止された。

(2010.03.30)