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生産が消費を上回る見込み  世界の穀物・大豆需給見通し

 米国農務省は5月11日(現地時間)、2010/11年度1回目の世界の穀物・大豆の需給見通しなどを発表した。穀物、大豆ともに生産量が消費量を上回る見込みだ。

 穀物全体では、生産量22億6169万トン(前年比+1.7%)、消費量22億4586万トン(同+2.4%)で、期末在庫量4億9622万トン(同+3.3%)、在庫率22.1%(同+0.2%)の見込み。
 品目別に見ると、小麦は米国、ロシア、中国などで生産量が減少し、世界全体では6億7218万トン(同▲1.1%)だったが、EU、アルゼンチンなどで増え、3年連続で生産量が消費量を上回った。5月第1週のシカゴ相場の価格も1ブッシェル5.00ドルで、昨年同期より0.57ドル下がっている。
 トウモロコシは8億3503万トン(同+3.3%)で、米国、中国ともに生産量が史上最高になる見込みだが、米国ではエタノール向け需要が増えている。5月の価格は1ブッシェル4ドルを超えた昨年同期よりも下がり、3ドル半ばで推移している。
 コメはインドで生産量が回復し、4億5974万トン(同+4.0%)の見込み。
 大豆は、昨年豊作だった南米が減産し、中国が需要増が続く見込みだが、生産量2億5013万トン(同▲3.1%)、消費量2億4635万トン(同+4.8%)で、生産が消費を上回る見込み。期末在庫量は6609万トン(同+3.7%)、在庫率は26.8%(同▲0.3%)。価格も、昨年同期より1.5ドルほど安い1ブッシェル9.5ドルほどで推移している。

(2010.05.17)