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輸入果実の数量増える 青果物卸売価額は減少  農水省の卸売市場調査

 平成21年に青果物卸売市場で取引された野菜の卸売数量は1124万tになったとの市場調査結果を農水省が6月29日発表した。

  【野菜】

 野菜の卸売数量は前年に比べ1%減少した。これはバレイショ、タマネギの入荷量が減少したことなどによる。
 卸売価額は2兆998億円で前年比2%減少した。これはニンジン、ネギ、キュウリの価額減少などによる。
 野菜の卸売価額を品目別の構成比でみると、トマト、キュウリがそれぞれ7%と最も高く、次いでキャベツが6%となっている。
 輸入野菜は、主要都市の卸売市場における卸売数量が21万6000tで前年比4%増加した。タマネギとカボチャの入荷量が増加したことなどによる。
 卸売価額は466億円で前年比8%の減少。カボチャ、ショウガ、ブロッコリーの価額が減少したことなどによる。



野菜の卸売数量・卸売価格の推移

  【果実】

 卸売数量は436万tで前年並み。ミカン、スイカの入荷量が減少したものの、バナナとリンゴが増加した。
 卸売価額は1兆562億円で前年比6%の減少。ミカン、イチゴ、リンゴをはじめ、ほとんどの品目で価額が減少した。
 国産果実の卸売数量は332万tで前年比2%減少。ミカン、スイカ、イチゴの入荷量が減少した。卸売価額は8806億円で6%減少。
 構成比はイチゴが17%、ミカンとリンゴがそれぞれ15%となっており、3品目で全体の約5割を占めている。
 輸入果実は卸売数量が104万tで前年比6%増加。グレープフルーツ、オレンジ、レモンの入荷量は減少したもののバナナ、キウイフルーツが増加した。卸売価額は1756億円で前年比2%減少。レモンとグレープフルーツが減少したことなどによる。
 構成比はバナナが52%、次いでグレープフルーツ、キウイフルーツがそれぞれ9%となっている。
 【】卸売価額とは青果物卸売市場における取扱金額。消費税を含む。

果実の卸売数量・卸売価格の推移

(2010.07.02)