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サッカーが響いて前年割れ 外食産業の6月度売上げ

 外食産業の6月の売り上げは前年比97.7%で5ヵ月連続の前年割れになったとの調査結果を7月26日、日本フードサービス協会が発表した。

 客数は6カ月連続で前年同月を上回っていたが、6月は99.4%の前年割れとなった。また客単価も98.4%と昨年6月から連続して下回った。
 西日本中心の天候不順に加え、会員会社からは「日本代表が勝ち進むにつれ、強豪国の試合にも注目が集まって21時以降の売上げを直撃し、6月はサッカーに振り回された」という声もあった。
 夜の売上比率が比較的大きいレストランや居酒屋業態の売上減少幅が大きかった。店舗数増減率はほぼ前年並みの推移だった。
 業態別では、昼の売上比率が大きいこともあり、ファストフードの売上げが微増した。
 しかし洋風は良かったものの、和風チェーン、持ち帰り弁当、回転寿司は前年を下回り、また2ケタ増を続けていた麺類チェーンも1ケタ増になった。
 ファミレス業態は全業種で客数、客単価、売上げとも前年割れとなった。
 ディナーレストラン業態の客単価は6ヵ月連続で前年をクリアする伸びだったが、客数は前年割れでワールドカップの影響が大きかったもよう。
 パブ・居酒屋業態はすべて前年割れ。喫茶業態は客数が前年を上回った。

(2010.07.28)