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2010年農林水産物輸出額、前年比10%増 アジア伸びるも北米・豪州は減少

 農水省は2月10日、2010年の農林水産物輸出実績を発表した。総額で4921億円と前年比467億円(10.5%)増だった(数値はすべて速報値)。

 09年は円高や世界的な景気後退などの影響で輸出が好調だった07、08年に比べて輸出額は大きく落ち込んだ。10年も引き続き円高だったが、世界的な景気回復に後押しされて輸出額も回復した。
 地域別では、全体の7割以上を占めるアジアへの輸出が前年比480億円増と大きく伸びた。特に香港が1210億円(前年比220億円、22%増)、中国が555億円(同90億円、19%増)と大きく伸びた。一方、北米は738億円(同44億円、6%減)、豪州・ニュージーランドは107億円(同15億円、12%減)と落ち込んだ。
 品目別では、農産物が2865億円(同228億円、9%増)、林産物が106億円(同13億円、14%増)、水産物が1950億円(同226億円、13%増)だった。農産物では前年に引き続き畜産品が396億円(同45億円、13%増)と好調に輸出を伸ばした。輸出額でもっとも大きいのは加工品の1326億円(同100億円、9%増)だった。
 2010年は総輸出額も67兆4054億円(同13兆2350億円、24%増)と大きく伸びた。内訳では乗用車が7兆8986億円で12%と大きい。農林水産物は全体の0.7%。前政権時代には、2013年までに農林水産物の輸出額1兆円規模を目標にしていた。

2010年農林水産物輸出実績

(2011.02.14)