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猛暑の影響で健康飲料など伸びる  22年の国内加工食品市場の動向

 富士経済は5月17日、平成22年の国内加工食品市場調査結果の総括分析を発表した。調査したのは29カテゴリー390品目で、全体で前年に比べて997億円、0.5%増の21兆4802億円だった。前年比プラスになるのは3年ぶり。

 全29カテゴリーの中で前年比増だったのは19カテゴリー。
 中でももっとも伸びたのは機能性清涼飲料やスポーツドリンクなどの健康飲料。09年比で8.9%増えて7446億円だった。アイスクリーム類などのフローズンデザートも同8.4%増えて4626億円だった。これらが大幅に伸びたのは昨夏の猛暑が要因だと見られる。
 品目別でもっとも伸びたのは果汁飲料。同176.7%増と3倍ほど売り上げを伸ばした。2位以降には、ハイボールなどがヒットした水割り洋酒が同119.7%増、韓国の醸造酒マッコリが同95.5%増、ノンアルコールビールなどのビアテイスト飲料が同67.5%増、脂肪0%ヨーグルトが同34.6%と続く。09年の前年比伸び率1位だった脂肪0%ヨーグルト、2位だったビアテイスト飲料は引き続き売り上げを伸ばしている。
 そのほか、注目のカテゴリーとして機能型食品をあげている。カロリー・脂質オフなどで健康増進やダイエット効果をうたった機能型ビールが同9.1%と大きく伸びるなど、ここ数年毎年売り上げを伸ばしている。一方で、同カテゴリー内の健康油、マヨネーズタイプ調味料などは、低価格志向の影響を受けて、毎年前年比減が続いている。

(2011.05.19)