統計

統計

一覧に戻る

食品産業は「安全」を最優先  日本公庫の調査

 日本政策金融公庫農林水産事業は食品産業の商品志向についての調査結果を3月14日に公表した。

 食品関係企業が商品の戦略としてどこを重視するかを聞いたところ、今回の調査では「安全」が51.5%ともっとも高かった。次いで「低価格」が35.9%。低価格は減少傾向にあったが、前回調査よりも1.9ポイント増加した。
 また「味」が0.6ポイント増加し32.9%となったが、一方で「国産」は4ポイント減少して15.3%となった。 今後伸びる商品としては、前回調査より「安全」が1ポイント、「低価格」が1.2ポイント増加しており、引き続き安全と低価格を重視する傾向がうかがえた。
 ただ、「味」、「簡便」、「健康・美容」が前回調査より、0.8〜1.2ポイント増加しており、質的価値への転換が進んでいく方向もうかがえるという。
 調査は今年1月1日時点。食品製造、卸売、小売、飲食店を対象に2367社から有効回答があった。


(関連記事)
「風評被害」の影響続く 東日本大震災の影響を調査  日本政策金融公庫 (2012.03.08)

年度末金融窓口を設置  日本公庫 (2012.02.24)

日本食品の信頼が回復 日本公庫が中国消費者動向調査 (2011.12.12)

(2012.03.14)