統計

統計

一覧に戻る

小麦収穫量、前年を上回る(都府県)  農水省調査

 小麦の収穫量が増えたと農水省が平成24年産の麦類の作付面積と収穫量(都府県)を9月28日発表した。

 小麦、二条大麦、六条大麦、はだか麦の4麦の作付面積(子実用)は14万8400haで、前年産に比べ2000ha(1%)減少した。このうち小麦は9万100haで前年比2200ha(2%)減少した。
 収穫量は4麦で43万8200t。前年比2万6300t(6%)増加した。このうち小麦は27万2800tで前年比2万6400t(11%)増加した。
 小麦は、近年作柄が悪かったことなどから他の作物(二条大麦など)への転換などがあった。前年産は収穫期の雨で、倒伏や穂発芽の発生が多かったが、今年はそれが少なく、10a当たり収量は303kgで、平均収量対比は96%。
 二条大麦の作付面積は700ha増えて3万6300haとなった。小麦からの転換などがあったためである。10a当たり収量は290kgで平均収量対比85%。は種期の降雨や冬期の低温などが響いた。収穫量は前年比7%減の10万5300t。
 六条大麦の作付は前年比2%減の1万7100ha。東北と関東で他作物への転換があったためである。しかし収穫量は24%増加の4万7900t。天候に恵まれ、生育が概ね良好だった。10aあたり平均収量対比は97%となっている。
 はだか麦の作付は3%減少の4970ha。九州の一部地域で周期的な降雨で、は種を断念したため。
 10a当たり平均収量対比は85%。収穫量は1万2300tで10%減少。
 <子実用>とは、主に食用にすること(子実生産)を目的とするもの。

4麦の作付面積と収穫量


(関連記事)
米国大干ばつで配合飼料価格高騰 補てん金総額327億円 (2012.09.21)

小麦需要の中に米粉も位置づけ 農水省が「麦の需給見通し」策定 (2012.04.02)

(2012.10.09)