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22年度の農業純生産3兆2190億円 前年比8.6%増

 農水省は11月6日、平成22年度の農業・食料関連産業の経済計算(速報)を発表した。 全体の農業所得を示す農業純生産は3兆2190億円で、前年度に比べて8.6%増えた。農業純生産が大幅に増えたのは、同年度から始まった戸別所得補償モデル対策により経常補助金8080億円が加わったため。

 農業純生産に、固定資本減耗、間接税、また生産に要した財やサービスなどの中間投入をすべて含んだ農業生産額は9兆3808億円で、前年に比べて1.6%減だった。
 これを部門別に見ると、米が価格下落などの影響が大きく1兆6180億円で、同13.3%と大幅な減だった。前年に比べて減ったのは肉牛が7050億円で同6.8%減、酪農が8811億円で同3.1%減。一方、前年に比べて増えたのは、果実が7809億円で同7.5%増、野菜が2兆2517億円で同7.4%増だった。
 このうち、中間投入額5兆1817億円を差し引いた農業総生産は4兆1990億円で、同1.9%減だった。
 農業だけでなく、食品工業や流通業、飲食店などを含んだ農業・食料関連産業全体の国内生産額は94兆3483億円で、同1%減。これは国内の全産業の合計額の10.4%だった。
 農業生産額は、農業・食料関連産業全体の1割弱であり、約85兆円が加工、流通、販売などによるものだ。農業以外の内訳は、食品工業など製造業が36兆6624億円、流通業が23兆9549億円、飲食店が20兆6866億円となっている。

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(2012.11.07)