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総合読書率6割下回る テレビ視聴時間も減る 家の光の調査報告

 家の光協会は第67回全国農村読書調査結果報告書「2012農村と読書」を12月18日発行した。

◆総合読書率、雑誌読書率 ともに過去最低

 平成24年7月、「農林業地域」を対象に調査し、882人から有効回答を得た。
 結果は、総合読書率(月刊誌・週刊誌、書籍のいずれかを読んでいる割合)が前年比5ポイント減の58%となり、初めて60%を割った。
 性別では女性の読書率が25年連続で男性を上回っている。
 雑誌の読書率も5ポイント減少して50%となり、総合読書率と雑誌読書率はともに過去最低の結果となった。
 読んでいる月刊誌(毎号読む+ときどき読む)は[1]『家の光』[2]『オレンジページ』[3]『現代農業』[4]『ESSE』などの順。月刊コミック誌は4年連続して一冊も入らなかった。『オレンジページ』の読者は全員が女性だった。
 読んでいる週刊誌(毎号+ときどき)は[1]『週刊現代』[2]『週刊文春』[3]『週刊ポスト』[4]『週刊少年ジャンプ』の順。
 調査時点までの半年間に読んだ書籍は[1]『ONE PIECE』(尾田栄一郎)[2]『謎解きはディナーのあとで』(東川篤哉)?『大往生したけりゃ医療とかかわるな』(中村仁一)[4]『平清盛』(藤本有紀)となっている。
 『ONE PIECE』は多くの企業とのコラボ企画の実施などもあり、4年連続の一位となった。10〜40代が主な読者層だ。


◆好きな作家、4年連続で東野圭吾

 月刊誌を読む目的については「趣味の役に立つから」がトップ。また週刊誌と書籍についてもともに「娯楽のため」がトップだ。
 一方、購入については1カ月間、本を1冊も買わない人が増えて53%に及んだ。年代が上がるにつれて本代は減っており、支出額は全員の1カ月平均で864円となっている。
 好きな作家・著者については、4年連続して1位が東野圭吾、2位は3年連続で赤川次郎、3位は宮部みゆき、4位司馬遼太郎、5位西村京太郎。

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◆1日の読書時間は16分

 1日に雑誌と書籍にかける読書時間は、読まない人(57%)も含めた全員で16分(前年比1分減)。性別では
男性が16分、女性が17分で、この5年間でみてもわずかだが、女性のほうが1〜3分長い。
 新聞を読む時間は、全員では23分(前年比2分増)。性別では男性27分、女性20分となった。
 テレビを観る時間は、全員で151分となり、前年より6分短くなった。男性が143分、女性が158分で女性のほうが長い。年齢別では60〜70代が長くなっている。職業別では、主婦が183分と最も長く、次いで無職、農業と続いて学生が98分と最も短い。学生は年々テレビを観る時間が短くなる傾向にあり、今回はついに100分を切った。
 このほか次のような実態も明らかになった。
 ラジオの聴取時間は全員を含めて43分▽インターネットの利用時間は18分▽ネット接続機器の利用率は45%▽電子書籍、電子雑誌の読書率は16%▽電子書籍・雑誌の読書意向は11%。

(2012.12.21)