特集

農業協同組合新聞創刊80周年記念

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特集にあたって

農協運動の仲間たちが創る新聞をめざして

 「農業協同組合新聞」は本年で80周年を迎えます。創業者である社団法人農協協会の...

 「農業協同組合新聞」は本年で80周年を迎えます。創業者である社団法人農協協会の田中豊稔前常任理事は東京帝国大学に在学中、世界恐慌の中で困窮にあえいでいた農村の経済更正運動に身を投じ、昭和4年、大学卒業と同時に「経済更正新聞」を発刊しました。
 昭和23年、農業協同組合新聞と改称、協同組合協会として「新聞の発行」、「季刊 農政の動きの刊行」、「農協機関誌全国コンクールの実施」等の事業を重ね、農協運動に対する建設的な批判と農協事業の推進への支援を通して農協運動の民主的運動の発展に資してまいりました。
 農協運動の転換期にあたる昭和35年、系統運動と併行してこの系統組織と密接な関係を持ちながら、しかも自由な立場から批判・協力を行い、広く国内外に視野を開き、農協の自主的な発展に寄与する方向を与えることができる組織が必要であると、農商務省初代次官であった石黒武重が中心となり、協同組合協会を改組し、丸岡秀子、打越顕太郎、小川豊明、中村吉治郎、鈴木一、平尾卯二郎、宮城孝治、宮脇朝男が発起人となり、社団法人農協協会が設立されました。
 私共社団法人農協協会「農業協同組合新聞」は、小さな組織ではありますが、先人の志を受け継ぎ“農協運動の仲間達が創る農業協同組合新聞”として、幾多の困難を克服し、地域農業の活性化と日本農業再建に向けて奮闘しているJAグループの役職員が勇気と誇りが持てるような紙面づくりを目指していきたいと考えております。

(2008.10.08)