増粘剤不使用米粉パン開発で「食の新潟国際賞」受賞 農研機構2021年1月13日
農研機構の食品研究部門食品加工流通研究領域食品素材開発ユニットの矢野裕之ユニット長が、第6回食の新潟国際賞・21世紀希望賞を受賞した。
21世紀希望賞を受賞した矢野裕之氏受賞対象はグルテンや増粘剤を原料に使用しない米粉パンの開発。
一般的なパンは小麦粉を主原料に製造され、米粉を主原料にパンを製造する際には、グルテンやグルテンの代わりになる増粘剤が配合される場合が多い。その中で今回の研究では、添加物やグルテンを使用せず米粉・水・イースト・砂糖・食塩・油脂(バターや菜種油)だけで簡便にパンを製造する技術を開発し、特許を取得した。
増粘剤やグルテンを原料に含まないパンが膨らむメカニズムを広島大学・ヴィレヌーヴ教授と共同研究した結果、このパンの発酵生地は、澱粉粒が発酵ガスを包み込んでシャボン玉のように膨らむ「微粒子型フォーム」であることを証明。この新規メカニズムを共同で国際誌に発表した。さらに民間企業との共同研究や特許の許諾を通じて、この技術を活用したホームベーカリーやパン製品として実用化された。
今回の受賞は、これらの研究業績が評価されたことによる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(174)食料・農業・農村基本計画(16)食料自給率その他の食料安全保障の確保に関する目標2025年12月27日 -
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(91)ビスグアニジン【防除学習帖】第330回2025年12月27日 -
農薬の正しい使い方(64)生化学的選択性【今さら聞けない営農情報】第330回2025年12月27日 -
世界が認めたイタリア料理【イタリア通信】2025年12月27日 -
【特殊報】キュウリ黒点根腐病 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【特殊報】ウメ、モモ、スモモにモモヒメヨコバイ 県内で初めて確認 高知県2025年12月26日 -
【注意報】トマト黄化葉巻病 冬春トマト栽培地域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
【注意報】イチゴにハダニ類 県内全域で多発のおそれ 熊本県2025年12月26日 -
バイオマス発電使った大型植物工場行き詰まり 株式会社サラが民事再生 膨れるコスト、資金調達に課題2025年12月26日 -
農業予算250億円増 2兆2956億円 構造転換予算は倍増2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(1)2025年12月26日 -
米政策の温故知新 価格や流通秩序化 確固たる仕組みを JA全中元専務 冨士重夫氏(2)2025年12月26日 -
米卸「鳥取県食」に特別清算命令 競争激化に米価が追い打ち 負債6.5億円2025年12月26日 -
(467)戦略:テロワール化が全てではない...【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年12月26日 -
【スマート農業の風】(21)スマート農業を家族経営に生かす2025年12月26日 -
JAなめがたしおさい・バイウィルと連携協定を締結 JA三井リース2025年12月26日 -
「省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」採択 高野冷凍・工場の省エネ対策を支援 JA三井リース2025年12月26日 -
日本の農畜水産物を世界へ 投資先の輸出企業を紹介 アグリビジネス投資育成2025年12月26日 -
石垣島で「生産」と「消費」から窒素負荷を見える化 国際農研×農研機構2025年12月26日 -
【幹部人事および関係会社人事】井関農機(1月1日付)2025年12月26日


































