アグリビジネス

アグリビジネス

一覧に戻る

【農薬工業会】
殺虫殺菌混合剤が大きくのびる 4月末農薬出荷実績

 農薬工業会は6月19日、平成24農薬年度4月末出荷実績(暫定)を発表した。
 4月末までの累計は、数量が前年同期比3000t,kl(0.2%)増の13万3800t,kl、金額が同62.5億円(2.7%)増の2411億円と、数量、金額ともに前年同期比を上回った。

 使用分野別では、水稲用と、非農耕地・林野・芝・ゴルフ場などのその他用が数量、金額ともに前年同期に比べ上回り、果樹用、野菜・畑作用は数量で前年同期に比べ下回ったものの金額では上回った。
 種類別では、殺虫剤、殺虫殺菌混合剤、除草剤が数量、金額ともに前年同期を上回った。
 中でも混合剤は数量1万5457t,klで前年同期比11.4%増、金額278億7600万円で同5.4%増と大きく増えた。特に果樹用では、数量340t,kl、金額3億1900万円と、前年同期に比べてほぼ倍となっている。果樹については、農水省が発表している病害虫発生予察では、今年は果樹カメムシの飛来が多いと予想されており、関東を中心に5月から6月にかけて注意報が出されている。
 一方、殺菌剤と植調剤は数量、金額ともに前年同期を下回った。特に殺菌剤は、金額が528億3400万円で同0.8%減と微減だったが、数量が259万9400t,klで同9.4%減と大きく落ち込んだ。

平成24年農薬年度4月末出荷実績


(関連記事)
麦の赤かび病発生など予想  農水省の病害虫予想 (2012.05.21)

【平成24年度全農肥料農薬事業のポイント】 現場で困っている課題に応えるのが基本的な役割  上園孝雄 全農肥料農薬部長に聞く (2012.04.27)

水稲の殺虫殺菌剤・除草剤が販売好調 2月の農薬出荷実績 (2012.04.17)

(2012.06.29)