「農中森力基金」第2回助成決まる2016年3月4日
農林中央金庫は、「公益信託 農林中金森林再生基金」(通称「農中森力(もりぢから)基金)の第2回助成案件を決定した。
この基金は、森林施業の今日的課題の一つである「施業集約化」や「搬出間伐等」の取組みをさらに加速化させるため、荒廃林の再生事業の中でも、特に、地域の模範になり、高い波及効果が見込まれる事業や、先進性のある事業に、重点的に助成を実施し、地域の中核を担う林業事業体(非営利の法人)の事業実施態勢の整備をサポートすることを目的に助成するもので、今回で2回目となる。
今回は、41件の応募の中から、5案件、合計1億1000万円の助成が決定された。
今回助成される案件は、放置林の復活、航空レーザ計測の活用、バイオマス用材等の安定供給など、それぞれの地域が抱えている特有の課題等を解決し、これまでの取組みを一歩前に進めることにより、地域の中核を担う事業体としての事業実施態勢の整備を目指している。
【第2回助成の概要】
○白神森林組合(秋田県):"国の宝「秋田杉」の復権を目指して"―放置林を解消し,秋田杉の聳え立つ森林を復活させる―
○金山町森林組合(山形県):持続可能な森林のカスケード利用に向けた地域作業システム構築モデル事業
○那須南森林組合(栃木県):ホイール型搬出機械を使用した低コスト森林施業モデル事業
○北都留森林組合(山梨県):多摩川・相模川流域における森林資源の循環活用モデル事業
○くま中央森林組合 (熊本県):高精度な森林情報に基づくICT林業推進モデル事業
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