農中森力基金9組織への助成決定2017年3月6日
農林中央基金
農林中央金庫は「公益信託 農林中金森林再生基金」(農中森力(もりぢから)基金)の第3回助成案件が決定した。
この基金は、森林施業の今日的課題の一つである「施業集約化」や「搬出間伐等」の取り組みをさらに加速化させるため、荒廃林の再生事業の中でも、特に地域の模範になり、高い波及効果が見込まれる事業や、先進性のある事業に重点的に助成を実施し、地域の中核を担う林業事業体(非営利の法人)の事業実施態勢の整備をサポートすることを目的に、助成を行っており、今回で3回目となる。
本年度(第3回)は、49件の応募の中から、9案件、合計2億500万円の助成が決定された。
今回の決定案件は、里山林の再生、急傾斜地等における架線集材技術の導入、製材、合板、バイオマス用材等多様な用途への木材安定供給など、それぞれの地域が抱えている特有の課題等を解決し、これまでの取り組みを一歩前に進めることにより、地域の中核を担う事業体としての事業実施態勢の整備を目指しているのが特徴だといえる。
助成を受ける組織名と事業名は以下の通り。
◇南三陸森林組合(宮城県):南三陸の豊かな里山再生プロジェクト
◇米沢地方森林組合(山形県):広葉樹の多様な活用を通した広葉樹生産林の再生
◇長野森林組合(長野県):やまんば伝説の里・信州中条の森林再生事業
◇東白川村森林組合(岐阜県):100年先を見据えた森林づくり―第2ステップ木材生産林再生モデル事業
◇中勢森林組合(三重県):後世へ引き継ぐ 雲林院城跡里山再生事業
◇新見市森林組合(岡山県):新たな低コスト林業と自伐林家との協力による荒廃林再生事業
◇カルスト森林組合(山口県):国定公園「秋吉台」区域内の関係者の協働による森林再生モデル事業
◇美馬森林組合(徳島県):限界集落周辺の森林における「新次元の森林管理経営システム」構築モデル事業
◇福岡県広域森林組合(福岡県):自然と人の共存をめざす里山へ―ムナカタの小さな挑戦―
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