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農政・農協ニュース

最新鋭の青果物物流・販売拠点が竣工
――JA全農東京生鮮食品集配センター (9/18)

自動ラック倉庫
自動ラック倉庫

 JA全農東京生鮮食品集配センター(東京センター)は、既報のように11月に、現在の埼玉県戸田市新曽から、同市美女木に移転するが、その竣工式が9月18日に農水省など行政関係者、設計施工に携わった工事関係者、生協や量販店など取引先、全農県本部関係者、全農関連会社関係者、全農全国本部関係者など120名強が出席して行われた。
 竣工式はしめやかに神事が執り行なわれた後、祝賀パーティーとなったが、開会の挨拶にたった木下順一JA全農経営管理委員会会長は「生産物価格の安定と流通の合理化実現という社会的要請に応えるため東京、大和、近畿の集配センターを設置し、順調に業績をあげてきた。新東京センターに移転後も、農家・消費者・取引先の期待にこたえるべく全力を尽くして」いくと決意を述べた。
 その後、宮下弘JA全農常務理事が移転を決めた経緯など経過を報告。平尾豊コ農水省総合食料局流通課長と神保国男戸田市長が来賓の祝辞を述べ、和やかに歓談した。
搬入口
搬入口
  式典に先立って、新東京センターの施設が出席者に公開されたが、「いままでいろいろな卸売市場や青果物の物流施設をみてきたが、これだけの設備が整ったところははじめてだ」とか、「入荷・保管から出荷のためのピッキングまで、動線が考えられており効率的な荷さばきができる」など、次代を見すえた最新鋭の施設に感嘆の声が聞かれた。
 入荷した青果物を保管する自動ラック式倉庫から出荷のためのピッキング作業場まですべてを温度管理し、コンピュータを駆使した情報管理など、新・東京センターの機能は業界では初めての仕組みだ。しかし「ハードができたからうまくいくものではないので、働く人間がこれをどうやって活かすのかというところから、始めていかなければいけない」(江郷明場長)と、11月の稼動に向けて、東京センターの職員はもちろん、外部委託先社員も日常業務と並行して、新しいシステムを円滑に稼動するための研修を連日繰り返しているという。
 新センターへの移転は11月上旬が予定されているが、現センターはその後取り壊され、跡地には戸田市立の小学校が建設される予定になっている。また、(株)全農青果サービス(森口俊社長)も11月に本社を東京センター内に移転することになっている。

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