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食肉流通の第一線を支える“輝く花”25名が巣立つ 全国食肉学校卒業式 (2/26)

挨拶をする種市一正理事長
挨拶をする種市一正理事長
 心豊かな人間形成と産学協同による実践教育を教育理念として「わが国の豊かな食生活と食文化の創造者養成」に取り組んでいる(社)全国食肉学校(種市一正理事長、多田重喜学校長)の39期生卒業式(総合養成科)が、2月27日同校で行われた。
 今回の卒業生は25名。昨年4月に入学して以降、授業日数223日、授業時間1558時間。この間、教室での講義、実習室の演習・実技実習、8回にわたる各種発表会でのプレゼンテーション能力の育成に加え、大掃除や講話などの徳育授業、寮生活における生活指導や「週間目標の設定」、そして同校としては初めてのオーストラリア海外研修などを経て、この日を迎えた。
 卒業生たちは、これから派遣企業や出身地へ帰り、食肉業界の基幹となるべき人材として活躍することが期待されているが、多田重喜学校長は「まだまだ学ぶことは多い」、卒業後も「常に学ぶ習慣をもつことと、学んだことは一つひとつ確実に実行・実践しよう」と式典の訓話で語った。
感謝と決意を述べる卒業生たち
感謝と決意を述べる卒業生たち
 種市一正理事長は、米国におけるBSEの発生や鳥インフルエンザなど「わが国食肉業界が直面する諸課題は山積みしている。こうした環境のもとで、私たちに求められているものは、食肉に対する信頼性の確保と安全性の追求に対する日々の努力の積み重ねと創意工夫である。いま、業界が求めている人材は、常に情熱をもち、新たな時代を切り開く実践力をもった人間である」「卒業生も“群馬の山の分校”から“日本の食肉業界、そして、いま、世界から注目されている日本の食肉流通の第一線を支える業界人”として大いに羽ばたき、飛躍され“輝く花”」となって欲しいと卒業生への期待と激励を述べた。
 卒業生は、卒業証書・表彰状・褒章状の授与、来賓からの祝辞を受けた後、25名全員が同校教師陣や在校中に世話になった人たちへの感謝とこれからの決意を短くスピーチし、式典に出席した来賓や父兄などの温かい拍手におくられて巣立っていった。
 なお、2月22日に卒業前恒例の「全国食肉学校卒業記念感謝祭2004」を開催した(詳細は別掲)。 (2004.3.1)


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