同社のエコシリーズは、自然界の微生物をそのまま製剤化した農業資材。環境保全型農業に適していると好評だ。
　シリーズの１つである「エコショット」は納豆菌の一種であるバチルス・ズブチリス（Bacillus subtilils）Ｄ７４７を有効成分とし、野菜類の灰色かび病、トマトの葉かび病、ナシの黒星病などに有効だ。平成18年から販売している。
　同社は「エコショット」の海外展開を図っており、米国ではCertis USA社（メリーランド州）と共同開発し昨年12月に登録を取得した。また欧州でも２月７日にイタリアで暫定登録を取得した。
　現在、オセアニア、南米、アジア、アフリカでも開発を進めているほか、Certis USA社によって開発されたグローバル製剤のアジア、ブラジルでの販売もめざしている。

（写真）
環境保全型農業に適したエコシリーズの「エコショット」

（関連記事）
・日本農業にロマンと自信を取り戻そう　　クミアイ化学工業株式会社・石原英助 代表取締役社長 （2012.02.20）

・【国内生産者の営農を守るために】全農が園芸殺虫剤「スプラサイド」の権利取得 （2012.01.31）

・新規剤好調で増収増益の見込み　業績予想を上方修正　　クミアイ化学工業 （2011.12.07）

・新規剤、名称は「ＳＡＫＵＲＡ」　オーストラリアで認可登録　　クミアイ化学 （2011.11.22）