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【日本農薬】
コルト、フェニックスの販売好調で増収増益 日本農薬第2四半期決算

 日本農薬は5月15日、平成24年9月期第2四半期決算を発表した。震災の影響で農薬の出荷が落ち込んだ前年に比べ国内外で売上高が伸び、利益面でも前年同期比で3割増となるなど好調だった。

 第2四半期までの累計売上高は245億5100万円で前年同期より22億1300万円(10%)増、営業利益は34億2100万円で同7億4000万円(28%)増、経常利益は33億5400万円で同7億6100万円(29%)増だった。中間配当金は1株あたり4.5円。
 農薬事業は国内では前年に引き続き園芸用殺虫剤「フェニックス」、同「コルト」などが好調だったほか、水稲用殺菌剤「ブイゲット」と殺虫剤との混合剤(「ブイゲットフェルテラスタークル」など)を投入したことが奏功した。
 海外では韓国、インドで病害虫の発生が少なかったためアジアでの売り上げは前年同期を下回ったが、原体も含めて欧米での販売が好調だったため、海外販売全体では売上高を伸ばした。
 その結果、農薬事業全体では、売上高221億3100万円で同10%増、営業利益31億5500万円で同42%増と好調だった。農薬事業以外の化学品事業は、医薬品で新製品が販売されるなどして売上高を伸ばしたが、全体では増収減益となった。


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