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【(社)日本食品機械工業会】
省エネの最新技術に注目集まる 国内最大の食品工業展示会「FOOMA JAPAN」開催 6月8日まで

 食品工業界の国際展示会「FOOMA JAPAN 2012」が6月5日から東京・有明の東京ビッグサイトでスタートした。35回目となる今年のテーマは「食の心 ここにあり」で、昨年より21社多い666社が出展した。

 今年度は特別展示として、「食品工場のプロセスイノベーション」をテーマに、ヒートポンプやIHなど食品製造過程でエネルギーを有効活用するための最新技術がまとめて紹介されている。また、出展ブースでも、省エネやCO2削減などをテーマにした出品が多数見られた。
 そのほか、産業用ロボットの専業メーカー数社が初出展し、巨大なブースでオートメーション化された食品製造過程を再現する出展が大きく目立っていた。
 農業関連の企業では、サタケがGABA(ギャバ)米をPR。これは同社独自の製法で、血圧降下などの効果を持つガンマ・アミノ酪酸を通常の白米より多く含んだ無洗米で、「日本人に栄養価の高いコメをしっかり食べてもらいたい」との思いで開発し、今後の普及拡大をめざしている。
 静岡製機は新商品として超小型の多目的電気乾燥庫「ドラッピーミニ」を出展した。同社は業界に先駆けて電気乾燥庫を開発販売してきたが、「ドラッピーミニ」は従来品の性能をそのままにオーブンレンジ程度の大きさにまで小型化した新商品だ。価格も6万3000円(メーカー希望小売価格)と手ごろで、「農業者だけでなく一般家庭への普及もめざす」という。
 クボタは精密機器部門で同社のロングセラー商品である「フルーツセレクター」を出展。果実の糖度・酸度・重量などを一瞬で測定できる高性能光選果器で、据え置きタイプ、携帯型ともに多くの人が足を止めていた。
 「FOOMA JAPAN 2012」は8日(金)まで毎日10時から17時まで催されている。

(左から)サタケ「GABA米」、クボタ「フルーツセレクター」

(写真)
(左から)サタケ「GABA米」、クボタ「フルーツセレクター」

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