アグリビジネス

アグリビジネス

一覧に戻る

【雪印メグミルク】
飲料、ヨーグルト、チーズが好調 雪印メグミルクが第2四半期決算

 雪印メグミルクは11月13日、平成25年3月期第2四半期決算を発表した。原料乳価格の値上げなどの影響で乳製品が前年同期に比べて減益となったが、そのほかの乳製品や飼料・種苗などが好調だったため、全体では増収増益となった。

 第2四半期までの累計売上高は、前年同期に比べて78億円(3%)増の2664億円、営業利益は同3億円(4%)増の85億円、経常利益は同2億円(2%)増の93億円、当期純利益は同1億円(2%)増の56億円だった。
 事業部門別では、飲料・デザート類が増収増益、乳製品が増収減益、飼料・種苗が減収増益だった。
 飲料・デザート類は、牛乳や天然果汁が落ち込み飲料部門が減収だったが、ヨーグルトの「恵」ブランドが好調だったため、全体としては増収増益。売上高は前年同期に比べて4%増の1363億円、営業利益は同78%増の12億円だった。
 乳製品は、バター部門が生乳需給ひっ迫の影響で減収だったが、チーズ部門は「雪印北海道100」シリーズなどが好調で増収。売上高は同6%増の926億円だったが、営業利益は、同7%減の52億円だった。
 飼料・種苗は、牧草や飼料作物種子の販売数量は伸びたが、配合飼料が価格低下の影響などで減収だった。
 同社は、中期経営計画に基づき、乳飲料・ヨーグルト・デザート・ナチュラルチーズの4部門の「カテゴリーNo.1戦略」を推進するとともに、新商品の市場投入やキャンペーンによる販促運動などに取り組み、「通期の営業利益175億円達成をめざす」としている。
 また、5月に公表した協同乳業グループとの業務提携についても「スピード感をもって既存の枠組みを超えた協力体制を構築する」としている。
 今回の発表をうけての、通期業績予想の修正はない。


(関連記事)

雪メグ、協同乳業の株式2割取得めざす 第2位の株主に (12.11.14)

雪メグのヨーグルトに免疫活性化とストレス軽減効果 (2012.10.23)

【人事速報】 協同乳業(株) (6月27日付) (2012.06.29)

寿命が伸びるビフィズス菌の効果を発見 大腸の老化抑制と寿命の関係も証明  協同乳業などの共同研究 (2011.08.19)

(2012.11.14)