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【アリスタ ライフサイエンス】
天敵殺虫剤「スワルスキー」、小型紙パック型を新発売  アリスタ

 アリスタ ライフサイエンスは野菜・果樹の薬剤抵抗性害虫に高い効果があると好評の微生物防除剤「スワルスキー」に、より使いやすく防除作業の省力化が図れるつり下げ型紙パックタイプの「スワルスキープラス」を1月から新発売した。

1パック単体 「スワルスキー」はハダニ類、アザミウマ類、コナジラミ類などを捕食する天敵のスワルスキーカブリダニを使った製剤だ。ナス、キュウリ、ピーマンなどの野菜、いも類、豆類、かんきつ類、マンゴーなどの施設栽培に適用がある。
 スワルスキーカブリダニの特徴はその多食性にある。複数種の害虫に効果がある一方、花粉や微生物もエサにするので、植物への定着性が高く、害虫の発生を長期にわたって抑えられる。また、カブリダニ自身の薬剤耐性も高く、作物への被害もないとして世界的に普及しており、日本でも09年の発売以降、毎年販売本数を大きく伸ばすヒット商品となっている。
 従来の「スワルスキー」は約2万5000匹入りのボトル製剤。葉上に直接ふりかけて放飼するため、果樹に使う場合は紙コップなどの容器が必要だった。
かんきつ類へのつり下げ例 新しい「スワルスキープラス」は、放飼作業の省力化と、より長い持続効果を望む声をうけて開発されたパック型製剤だ。約250匹と増量剤のふすまが小分けの紙パックに入れられており、それを植物の枝や葉などにつり下げるだけで、約6週間ほどかけて徐々にカブリダニがパックから出てきて植物に定着し、害虫を捕食する。ボトルに比べて効果の発現がやや遅いため、同社は、「害虫予防として、従来の施用よりも早い放飼を心がける必要がある。速効性のあるボトル製剤と組み合わせて利用してほしい」としている。
 販売単位は100パックセット1袋なので、内容量は従来のボトル製剤と同じ。初年度の販売目標は1000袋だが、5年後には1万袋、売上高1億5000万円をめざす。

(写真)
上:1パック単体
下:かんきつ類へのつり下げ例


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