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【農研機構、亀田製菓】
米菓用水稲「亀の蔵」 農研機構と亀田製菓が共同研究

 農研機構中央農業総合研究センターは、アミロース含有率が3%低い、早生の米菓用水稲品種「亀の蔵」を育成した。

亀の蔵を利用したソフトタイプせんべい 通例、米菓をつくる場合、せんべいにはうるち米、おかき、あられなどにはもち米が使われるが、近年人気のソフトタイプせんべいをつくる際には、低アミロースのうるち米が必要になる。
 農研機構では、新潟県の米菓メーカー亀田製菓(株)との共同研究でソフトタイプせんべい用の新品種を研究し、この「亀の蔵」を育成した。
 「亀の蔵」のアミロース含有率は1.4〜4.5%で平均2.8%と、一般の主食用米が15〜20%ほどであるのに比べて極めて低く、炊いた時の粘りが非常に強くなる。
 米菓への加工では作業性がよく、ふくらみ、口どけ、風味、甘味など形状・官能試験ともに良好だった。
 標準栽培での精玄米重は10aあたり64.5kgで、多肥栽培でも同63.2kgと、多収なのも特徴のひとつ。
 今後、新潟県内で数十haの作付が予定されており、農研機構では「米菓の消費拡大と、米菓生産における国産米需要の高まりを期待したい」としている。

(写真は亀の蔵を利用したソフトタイプせんべい)


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