農政・農協ニュース

農政・農協ニュース

一覧に戻る

日本農学賞・読売農学賞で授与式
生越明氏(北大)ら7名が受賞

《日本農学会》

鈴木会長 日本農学会(鈴木昭憲会長)は4月5日、東京都文京区の東大山上会館で『平成20年度日本農学賞・読売農学賞授与式』を開いた。今年度は「リゾクトニア属菌の分類に関する研究」の生越明北大名誉教授ら7名が受賞した。 昭和4年に設立総会が開催され、翌年から活動を開始した日本農学会(50学会が加盟)。対象とする農学は狭義の農学、林学、水産学、獣医学などから、広く生物生産、生物環境、バイオテクノロジーなどに関わる基礎から応用までの広範な分野を含み、同賞は、「農学上顕著な業績を挙げたもの」に授与されるわが国でもっとも権威のある農学賞に位置づけられている。 鈴木会長は、「今回受賞の技術研究のテーマは、...

鈴木会長
鈴木会長

日本農学会(鈴木昭憲会長)は4月5日、東京都文京区の東大山上会館で『平成20年度日本農学賞・読売農学賞授与式』を開いた。今年度は「リゾクトニア属菌の分類に関する研究」の生越明北大名誉教授ら7名が受賞した。
昭和4年に設立総会が開催され、翌年から活動を開始した日本農学会(50学会が加盟)。対象とする農学は狭義の農学、林学、水産学、獣医学などから、広く生物生産、生物環境、バイオテクノロジーなどに関わる基礎から応用までの広範な分野を含み、同賞は、「農学上顕著な業績を挙げたもの」に授与されるわが国でもっとも権威のある農学賞に位置づけられている。
鈴木会長は、「今回受賞の技術研究のテーマは、まもなく迎える80周年の節目を飾るに相応しい内容だった」と評価。地球温暖化や環境問題が浮上している今こそ、「自然科学と社会科学の基礎から応用までの幅広い分野を含んだ総合化学としての農学の発展が期待される」と話した。
同日は、「農学の課題と展望2008」をテーマにパネルディスカッションが行われた。読売新聞社編集局の小出重幸科学部長がコメンテーターをつとめ、現在の農学を巡る諸課題などを導きだし、新たな農学の展開方向を討論した。
《平成20年度日本農学賞・読売農学賞受賞者と研究テーマ》
大谷元=(社)日本畜産学会・信州大学教授:「牛乳たんぱく質の免疫調節機能の探索と利用技術の開発」
生越明=日本土壌微生物学会・北海道大学名誉教授:「リゾクトニア属菌の分類に関する研究」
工藤俊章=(社)日本農芸化学会・長崎大学教授:「シロアリ−微生物共生系とその効率的分解機構に関する先駆的研究」
熊井英水=(社)日本水産学会・近畿大学教授:「クロマグロの完全養殖に関する研究」
坂志朗=日本木材学会・京都大学教授:「超臨界流体技術によるバイオエネルギーの創製に関する研究」
田中忠次=(社)農業農村工学会・東京大学教授:「農業用施設に特有の構造安定性解析に適した数値解法の斬新な改良に関する研究」
日比忠明=日本植物病理学会・東京大学名誉教授:「植物プロトプラストの電気的細胞操作法の開発とその植物ウイルス研究への応用」

受賞者講演から 受賞者、主催者をまじえ記念撮影
受賞者講演から 受賞者、主催者をまじえ記念撮影

(2008.04.07)