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配合飼料価格、1300円値上げ  JA全農

 JA全農は6月17日、7―9月期の配合飼料供給価格を発表した。

 飼料情勢や外国為替の動向をふまえ、4―6月期より全国全畜種平均で1トンあたり約1300円値上げする。4―6月期は前期より同約1800円値上げしていた(実施は5月)。
 トウモロコシのシカゴ相場は、3月中旬には1ブッシェル6ドル台で推移していたが、米国の期末在庫率が5.2%(6月9日公表)と歴史的低水準にあることや、天候の悪化で作付けが遅れていることなどから、現在は同7ドル台で推移している。
 大豆粕のシカゴ相場は南米産大豆の収穫が順調であることや、中国向け輸出需要が停滞していることなどから、現在は1トン390ドル前後で推移。国産大豆粕価格は、シカゴ相場が弱含みであることや前期より円高傾向にあることから値下がりが見込まれている。
 海上運賃(米国ガルフ・日本間のパナマックス型運賃)は、原油相場の高騰による燃料価格の上昇や南米産穀物輸出が最盛期を迎えることなどから、3月中旬には1トン60ドル台にまで上昇した。その後は新造船の竣工が順調なことや、中国の石炭輸入が一時的に停滞していることなどから、55ドル前後となっており、今後は現行水準での推移が見込まれるという。
 外国為替は現在1ドル81円前後で推移。今後は日本と米国の景気回復が先行き不透明であるため、一進一退の相場展開が見込まれるという。


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