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遺伝子組換え品種の割合さらに増加  米国農務省

 米国農務省(USDA)は6月30日に2011年の米国内農作物作付状況について発表した。

 それによると2011年度のトウモロコシの作付面積の合計は、前年より5%増の9230万エーカー(約3735万ha)と予測。そのうち遺伝子組換え(GM)品種が占める割合は、前年より2%増の88%と予測している。
 トウモロコシのGM品種の内訳は、害虫抵抗性(Bt)だけをもつ品種が前年と同じ16%、除草剤耐性だけをもつものも前年と同じ23%。害虫抵抗性と除草剤耐性の両方の性質をもつ「掛け合わせ」(スタック)品種は前年より2%増えて49%になると予測している。
 大豆の作付面積は、前年より3%減少し7520万エーカー(約3042万ha)となると予測。うちGM品種の割合は、前年より1%増加の94%と予測している。大豆のGM品種はすべて除草剤耐性。
 また、ワタの作付面積は前年より25%増加の1370万エーカー(約554万ha)と予測。うちGM品種の割合は90%で、前年より3%減少すると予測している。内訳は害虫抵抗性だけをもつ品種が前年より2%増の17%、除草剤耐性だけをもつ品種が前年より5%減少して20%、その両方の性質をもつスタック品種は前年と同じ58%と予測している。
 詳細は下記・米国国務省(UADA‐NASS)で
http://www.nass.usda.gov/Newsroom/2011/06_30_2011.asp

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