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高知の農林水産物、東京で"地産外商" 商談会が盛況

 農林中央金庫は1月23日、東京の品川プリンスホテルで「JAグループ・JFグループ高知商談会」を開いた。高知のJA・JFなど35団体の出展に対し、予定数を上回る82社のバイヤーが訪れるなど盛況だった。

商談会の出展ブースの様子 農林中金は、農商工連携や農業の6次産業化を促進し第1次産業の発展を図ろうと、生産者と実需者とのビジネスマッチングを支援する地方商談会を各地で開催している。昨年は10月に福岡、11月に金沢で、それぞれ九州沖縄や北陸3県が参加して行った。
 今回は高知県という単一県での開催で、また当地ではなく東京での開催と、ともに初の試みだった。
 JAバンク高知信連の浜田幸雄代表理事理事長は開会のあいさつで、「高知県では県外への販路を拡大して大規模消費地への販売を促進しようと、公社を設立するなどして県全体で“地産外商”を進めてきた。全国のバイヤーが一堂に会する東京での商談会開催は、高知県の農林水産物の魅力をアピールできる絶好の機会になる」と期待を込めた。
 今回出展したのは、JA馬路村、JA土佐あき、JA土佐れいほく、JA高知市、JA高知はた、など県内のJAグループや漁協、森林組合、食品加工会社など35団体。ユズやトマト、ショウガ、魚介類など特産物の加工品など、それぞれ自慢の一品を試食展示した。
 これまで各地で開催してきた商談会は事前予約制だったが、今回は予約なしの飛び入り参加も受け付けたところ、来場したバイヤーは予定数を大きく上回った。農林中金では、「今後の商談会でも、事前予約だけでなく広く参加を受け付けていきたい」としている。
 今後は2月9日に宮城県仙台市で「宮城復興商談会」、3月6、7日には東京・有楽町の東京国際フォーラムでJA全農、JA全中との共催で「第6回JAグループ国産農畜産物商談会」を開く予定。

(写真)
商談会の出展ブースの様子


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