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買い物代行の需要見込み ネットスーパー試験稼働  Aコープチェーン北海道

 全道の109JA、Aコープ212店舗で構成するAコープチェーン北海道は、ネットスーパー事業の本格実施に向け、5月11日から試験稼働を始めた。

注文品のピッキング作業を行う従業員 試験店舗となっているのはJA木野が運営する「ハピオ木野店」。規模が大きく品揃えが多いことと、HACCP取得店舗であるという衛生管理の高さから同店を試験店舗に決めた。対象地域は音更町と帯広市で実施期間は6カ月間。利用希望者は会員登録すればパソコンや携帯電話、スマートフォンなどの各種端末画面で商品を注文することができる。ネットスーパーの営業は15〜17時以外の22時間で、当日の午前中までの注文商品はその日のうちに自宅に届く流れだ。配送料は1回につき315円だが、5000円以上の購入で無料となる。取扱商品は生鮮食品や日配品、雑貨など約3000点で今後さらに拡大していく予定だ。
 Aコープチェーン北海道は高齢者や買い物までの移動が困難な交通弱者、店舗から離れた地区に暮らす住民への商品供給サービスは今後さらに求められるとしてネットスーパー事業に取り組むことにした。まずは試験稼働でネットスーパーのノウハウを蓄積し本稼働に向けた運用を検証していく。全道での運用実現を目標に、まずは十勝管内で進めていきたいとしている。
 他企業のネットスーパーが多数あるなかでAコープチェーンとしての特徴をアピールするため、野菜、畜産品は国産品、加工食品も北海道産を原料とした商品を多数取り揃えることでJAらしさ出した。
 ホクレンの生活事業本部はネットスーパーへの取り組みに地域社会への貢献と、新たな利用者への商品提供につなげたいと期待している。


(写真)
注文品のピッキング作業を行う従業員


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